鉛含有量で選ぶミネラルウォーター

人間の身体にとって、鉛は非常に有害な物質です。

なぜならば、身体の中に蓄積された鉛は有害物質として毒性を持ち、疲労、便秘などの症状をはじめ、貧血、神経系や消化器官への障害などを引き起こすからです。

また、胎児や乳幼児においては発育障害や知能指数低下などの症例も報告されているため、赤ちゃんや子供のいる家庭では特に注意が必要です。

ミネラルウォーターには鉛がどれくらい含まれ、鉛の摂取を防ぐためにはどのような方法が有効なのでしょうか?

今回は、ミネラルウォーターに含まれる鉛についてご紹介します。

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基準値としての安全性は、ミネラルウォーターよりも水道水が上

ミネラルウォーターと水道水を比較した場合、ミネラルウォーターの方が健康によいというイメージがあるため、含まれている鉛の量が少ないと考えているかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。

なぜならば、鉛に対する基準値はミネラルウォーターよりも水道法の方が厳しいからです。

ミネラルウォーターは、厚生労働省によって定められた食品衛生法によって規準が設けられているのに対し、水道水は水道法という法律の中で規準が設けられています。

そして、ミネラルウォーターと水道水それぞれの鉛の基準値を比較すると、ミネラルウォーターは0.05mg/l以下、水道水は0.01mg/l以下となっており、基準値としては水道水の方が安全性が高いと判断することができます。

ただし、基準値はあくまでも基準値であり、実際に含まれている鉛の量は検査を行わなければ把握することはできません。

つまり、基準値としてはミネラルウォーターは水道水に比べ安全性は劣るものの、実際に含まれている量としては水道水よりも少ない可能性もあるということです。

水道水における鉛の含有量は水道水質データベースにて公開されていますが、ミネラルウォーターにおける鉛の含有量は、ラベルを見ても記載されているものは,、ほとんどありません。

普段飲んでいるミネラルウォーターにおける鉛の含有量を知りたい方は、直接メーカーに問い合わせしてみるといいでしょう。

なお、水道水においては水道管による影響も考慮する必要があります。

水道管に鉛が使われている場合、長時間水を止めている滞留水については鉛の濃度が非常に高くなります。

長時間水道を使わなかった蛇口や朝一番の水道水を使う時には、放水してから使うことで滞留水による鉛の影響を最小限に抑えることができるでしょう。

鉛の除去に有効な浄水器とは?

鉛による身体への影響を最小限に抑える方法としては、浄水器を使うことも有効な手段です。

浄水器は目的に応じていろいろな種類がありますが、鉛の除去に適しているのはイオン交換樹脂を使用した浄水器です。

イオン交換樹脂には、カチオンイオン交換樹脂とアニオンイオン交換樹脂があり、鉛の除去が可能なのはカチオンイオン交換樹脂です。

ただし、イオン交換樹脂には微生物や有機物を除去する能力はないため、実際に販売されている浄水器の多くは、複数のろ材を組み合わせて作られています。

浄水器を選ぶ時にはデザインや価格だけでなく、ろ材の組み合わせに注意するようにしましょう。

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