一般的にミネラルウォーターは常温保存されていますが、常温保存でも大丈夫なのかと、疑問を感じたことはありませんか?
ミネラルウォーターは常温保存でも大きな問題はありませんが、ラベルに記載されている賞味期限には条件があります。
その条件とはミネラルウォーターが未開封であるということ。
つまり、ミネラルウォーターを常温保存するためには、未開封である必要があるということです。
では、なぜミネラルウォーターを常温保存するためには、未開封である必要があるのでしょう。
今回は、ミネラルウォーターの常温保存についてご紹介します。
開封後のミネラルウォーターにおける危険性
国内で製造されるミネラルウォーターは、製造工程において殺菌処理が義務付けられています。
また、ヨーロッパで製造させたミネラルウォーターは殺菌処理が行われいませんが、水源が細かい規定によって管理され、安全性が保たれています。
そして、ミネラルウォーターの腐敗が進行する大きな理由として考えられているのが、空気中に含まれる雑菌がミネラルウォーターと混ざり合うことによる影響です。
未開封のミネラルウォーターは、密封状態のため空気中の雑菌による影響をほとんど受けることがありませんが、開封したミネラルウォーターは、空気中に含まれる雑菌がミネラルウォーターに付着し、腐敗が進行していきます。
つまり、製造工程においてどれだけ効果的な殺菌や厳重な管理が行われたとしても、開封した時点で保存状態は一気に悪化するということです。
また、直接口をつけてミネラルウォーターを飲むことにより、雑菌がミネラルウォーターに混入する可能性はより高くなり、保存する環境の温度が高ければ高いほど、雑菌による腐敗の進行スピードは速くなります。
つまり、一度開封したミネラルウォーターは速やかに飲み切ることが基本であり、飲みきれなかった場合の保存方法としては、常温保存ではなく冷蔵庫での保管が必要だということです。
ただし、冷蔵庫で保管したとしても、保管状態として万全とはいえません。
なぜならば、冷蔵庫でも保管は常温保存の場合に比べ、腐敗の進行を遅くする効果は期待できますが、腐敗の進行を止めることはできないからです。
ミネラルウォーターを安全に飲むためには、選び方や飲み方だけでなく、開封後の保存状態にも注意するように心がけましょう。
直射日光によるミネラルウォーターへの影響
また、ペットボトルに入ったミネラルウォーターを常温保存する場合には、直射日光による影響を見逃すことはできません。
なぜならば、直射日光が当たることにより容器が劣化し、ペットボトルの成分が溶け出す可能性が考えられるからです。
そして、ペットボトルには酸素透過性があり、温度が上がることで酸素透過性はさらに増すと考えられています。
このため、直射日光が当たることにより温度が上昇し、酸素透過性による劣化が進行すると考えられます。
つまり、ミネラルウォーターの成分は、直射日光により大きく変化する可能性があるということです。
また、直射日光がペットボトルのミネラルウォーターにより収束された場合、火災を引き起こす原因になりかねません。
直射日光がミネラルウォーターに与える影響は、直接目で確認することはできません。
しかし、その影響力は非常に大きいと考えられるため、ミネラルウォーターを常温保存する場合には、直射日光が当たらない工夫を心掛けるようにしましょう。