ミネラルウォーターだからといって、放射能が含まれている可能性を否定することはできません。
なぜならば、放射能は医療機関からの廃液をはじめ自然の岩石など自然界にも存在しており、地下水に混入する可能性があるからです。
放射能物質が地下に流れ込むことにより水源が放射能に汚染されれば、その水源から作られるミネラルウォーターも必然的に放射能に汚染されます。
つまり、ミネラルウォーターは放射能に汚染されている可能性があることを前提に、ミネラルウォーターの選び方や飲み方を考えなければならないということです。
ミネラルウォーターに含まれている放射能について、現在どのような管理が行われているのでしょう?
今回は、ミネラルウォーターに含まれる放射能についてご紹介します。
ミネラルウォーターに含まれる放射能物質の基準値
食品中の放射性物質の基準値については、厚生労働省によって「食品中の放射能物質の新たな基準値」が設定され、平成24年4月1日から施工されています。(施工開始時におけるミネラルウォーターの基準値:10ベクレル/kg)
また、この基準に基いて行われた検査の結果は厚生労働省によってまとめられ、ホームページ上で公開されています。
基準値を超えた場合には、回収や廃棄、出荷制限などが行われるため、現在取り扱われているミネラルウォーターは、この基準値以下であると判断することができます。
また、ミネラルウォーター販売各社においても、独自に放射能物質の検査が行われているところもあり、検査結果はホームページ上で確認することができます。
ミネラルウォーターに含まれる放射能についての安全性を高めたいのであれば、このような情報をもとに信頼性の高いミネラルウォーターを選ぶことも有効な方法のひとつでしょう。
ウォーターサーバーの放射能汚染
放射能汚染に可能性について、ウォーターサーバー、水道水、ペットボトルなど、どのような形で水が流通しているのかについて考えることはナンセンスです。
なぜならば、水源が同じであれば、ペットボトルであろうがウォーターサーバーであろうが放射能汚染の影響は、基本的には同じだからです。
もし、水道水とウォーターサーバーが同じ水源から採水した水だとしたら、放射能汚染の危険性に大きな違いはありません。
逆に、同じ商品名のウォーターサーバーやミネラルウォーターだとしても、採水地が違えば、放射能による影響が大きく変わってくる可能性があります。
ウォーターサーバーやペットボトルに記載されているラベルを見ると、複数の採水地が記載されている場合があります。
これでは、あなたがこれから飲もうとしている水が、どこで採水されたのか正確に把握することは困難です。
また、採水地の表記が「◯◯県◯◯市」と「◯◯県◯◯市◯◯町」とでは、表記内容は非常によく似ていますが、水源となる採水地の広さには大きな違いがあります。
ミネラルウォーターの放射能汚染は土壌から最も大きな影響を受けるため、ウォーターサーバーだからとか、ペットボトルだからとか、どのような形で販売されているのかは、大きな問題ではありません。
放射能汚染の検査結果について確認することはもちろん大事ですが、その水がどこで採水されたのかについても注目してみましょう。
ミネラルウォーターに含まれる放射能から身を守る方法
ただし、ミネラルウォーターの水源は、よくも悪くも変化していきます。
つまり、現状は放射能に汚染されていない水源だったとしても、これからも安心して飲み続けることができるとは限らないということです。
原発事故の影響と考えられる水道水の放射能汚染は記憶に新しいところですが、医療機関からの廃液や自然の岩石などにも放射能物質は含まれており、これらが地下水に混入することによって、ある日突然、水源が汚染される可能性は常に考えておかなければいけません。
つまり、昨日まで安全だからといって、今日も安全だとは限らないということです。
繰り返しになりますが、自分が飲んでいるミネラルウォーターの採水地がどこで、どのような検査が行われているのかについて関心を持つことは重要です。
また、放射能汚染について不安を感じるのであれば、放射能物質を取り除くことが可能と考えている浄水器を利用することも有効な手段といえるでしょう。