ミネラルウォーターは汚染されています。
なぜならば、どんなミネラルウォーターであれ、不純物が含まれているということは汚染されていると解釈することができ、その不純物が人の身体にとって有害なのか有益なのかについては、汚染とは全く別の問題だからです。
また、水質検査において、有害物質が未検出という結果を見ることがありますが、有害物質が検出されないことは、有害物質が含まれていないことではなく、含まれていたとしても検出することができないということです。
つまり、何らかの物質に汚染されていないミネラルウォーターは、超純水でも無い限り、ほとんど存在しないと考えることができます。
では、ミネラルウォーターが汚染されていることを前提にした場合、どのようなことに注意すればいいのでしょう。
今回は、ミネラルウォーターの汚染の可能性について考えてみます。
汚染に対する基準値と測定値の違い
汚染に対する安全性規準という意味において、ミネラルウォーターは水道水よりも劣っています。
なぜならば、水道水は水道法という法律によって50種類以上の基準値があるのに対し、ミネラルウォーターは食品衛生法で定められた約20種類の基準値しかないからです。
とはいえ、この基準値だけでミネラルウォーターの方が汚染されている可能性が高いと断定することはできません。
なぜならば、基準値と実際に含まれている成分の量とは直接的な因果関係は認められないからです。
法律によって定められている基準項目が少ないとしても、水道水に比べ、含まれている有害物質が非常に少ないミネラルウォーターがあるかもしれません。
また、測定対象になっていない物質に対しては、そもそも基準値自体意味がありません。
つまり、基準値は安全性に対する目安にはなりますが、実際、どれくらい汚染されているかの判断材料にはならないということです。
ミネラルウォーターメーカーのホームページでは、独自に水質検査を行い、結果を公表しているところもあります。
ミネラルウォーターの汚染について、正確な情報を把握したいのであれば、基準値ではなく水質検査の結果を確認するようにしましょう。
汚染が少ないピュアウォーター
ミネラルウォーターの汚染による影響を出来る限り小さくしたければ、ピュアウォーターを活用するのが効果的です。
なぜならば、ピュアウォーターは余分な不純物や殺菌を取り除いてあるため、汚染による影響が小さいと考えられるからです。
市販されているピュアウォーターの多くが、非常に高性能といわれている逆浸透膜ろ過方式を用いて不純物を取り除いており、また、逆浸透膜ろ過方式は理論的に放射能物質までも除去できる可能性が高いと考えられています。
ただし、すべての放射能物質が除去できると断定されたわけではなく、メーカーによって除去能力に違いがある可能性も否定できません。
ピュアウォーターは汚染されている可能性が低く、安全性の高い水といえますが、メーカー毎にその特徴は異なります。
名称が同じピュアウォーターだったとしても、メーカーによって除去能力に違いがあることを前提とし、公開されている成分表示や検査結果などを比較検討するようにしましょう。