独特の匂いや味で、「まずい!」とか「臭い!」と感じている人も多い水道水。
赤ちゃんの粉ミルクとして使うことに抵抗を感じてしまうのは、当然のことですよね。
一般的には、飲料水として安全と考えられている水道水
赤ちゃんの粉ミルクとして使うことに危険性はないのでしょうか?
また、粉ミルクとして水道水を使う時、どのようなことに注意すればよいのでしょう?
赤ちゃんの粉ミルクとして水道水を使うことに不安を感じているあなたのために、水道水の危険性や有効な対処法を紹介していきます。
1.粉ミルクに水道水は使える
水道水は、赤ちゃんの粉ミルクとして使うことができます。
そして、場合によっては水道水の代わりとして選んでいる人も多いミネラルウォーターよりも、相性がいいケースもあります。
その安全性や相性の良さは、厚生労働省や粉ミルクメーカーのホームページでも詳しく紹介されています。
つまり、水道水は、粉ミルクのお水として「折り紙つきのお水」なんです。
1-1.水道法で厳しく管理されている
私たちが普段使っている水道水は、「水道法」という法律によって厳しく管理されています。
水道法には、世界的でもトップクラスの「51項目もの基準」が設けられていて、飲料水として問題のないレベルに管理されています。
■参考:水質基準項目と基準値(51項目)【厚生労働省ホームページ】
また、原発事故で問題となった放射性物質についても、各地方自治体で放射能濃度測定を定期的に実施するなど、安全性を高める取り組みを行っています。
つまり、水道水は、赤ちゃんの粉ミルクにも安心して使えるお水なんです。
1-2.大手粉ミルクメーカーも水道水を推奨
日本の粉ミルクメーカーでは、粉ミルクを作る際、「煮沸した水道水」を使うことを推奨しています。
このため、水道水は「粉ミルクメーカーのお墨付きを与えられた」安全な水と考えることができます。
たとえば、粉ミルクメーカー大手の明治のホームページでは、
水道水が問題なく使用できる場合は、水道水を一度沸騰させ、70℃以上のお湯でミルクを作ってください。
当社の粉ミルクは、国内の水道水で溶いた時に母乳にできるだけ近くなるようにつくられており、それだけで赤ちゃんの成長に必要なミネラルは十分摂取できるように設計されております。
と紹介されています。
また、同じく大手粉ミルクメーカーの雪印メグミルクのホームページでは、
『雪印メグミルク ぴゅあ』『雪印メグミルク たっち』には乳幼児の成長に必要なミネラルをバランスよく配合してありますので、ミネラルウォーターを使用すると商品によっては、ミネラル(無機塩類)により赤ちゃんの体に負担をかけてしまう場合がございます。
水道水が使用できない状況により、市販のミネラルウォーターを選ばれる際には、カルシウム等のミネラル含量の少ない(硬度が低い)軟水でpH値は5.8~8.6(水道水基準値)をご参考にしてください。
と紹介されていて、「ミネラル分の多いミネラルウォーターは、むしろ避けたほうがよいとのアドバイス」がされています。
2.水道水にはこんな危険性も…
厳しい管理と検査によって守られている水道水ですが、実際には安全性に不安を感じたり、粉ミルク用の水としては使うことを避ける人も少なくありません。
では、粉ミルク用の水として安全性が高く相性もよいと考えることができる水道水が、なぜ敬遠されてしまうのでしょう。
それは、水道水の使い方や利用環境が不適切な場合には、赤ちゃんが健康被害に巻き込まれる可能性が考えられるからなんです。
2-1.短時間の煮沸では発ガン性物質が増える
水道水を粉ミルクに使う時、煮沸するのが一般的な常識になっています。
煮沸することは、有害な雑菌から赤ちゃんを守る方法として非常に有効ですが、煮沸の方法を間違えてしまうと、水道水は「有害な水」になる危険性を秘めています。
水道水の中には、水道水を殺菌消毒するために「塩素」が含まれています。
塩素は、水道水の安全性を保つために必要不可欠な存在ですが、有機物と化学反応を起こすと「トリハロメタン」という発ガン性が疑われる物質を作り出します。
発ガン性が疑われる「トリハロメタン」は、「ヤカンのフタをしない状態で約15分煮沸する」ことで除去することが可能ですが、沸騰直後の状態で煮沸をやめてしまうのは、むしろ逆効果。
というのも、「トリハロメタン」は沸騰直後、急激に濃度が上昇する特性をもっているからです。
煮沸時間が短い水道水を使って粉ミルクを作るのは、危険性が減らないばかりか、リスクを増やしてしまう可能性も…。
沸騰した状態を続けられない電気ケトルや電気ポットを使った煮沸も、「水道水を安全に使う」という点ではおすすめできません。
2-2.煮沸した水道市は雑菌が繁殖
発ガン性が疑われる「トリハロメタン」を除去するためには約15分の煮沸が必要ですが、15分煮沸した後には雑菌の繁殖に注意しなければいけません。
というのも、煮沸をして塩素を取り除いた水道水は、雑菌の繁殖を抑えることが難しくなるからです。
雑菌がどれだけ増えたかは、目で見て分かりません。
そして、繁殖した雑菌が有害なのか無害なのかも分かりません。
このため、水道水を煮沸して作り置きしてから時間が経った湯冷ましなどは、「雑菌の住み家」になっている可能性が否定出来ないんです。
煮沸した水道水は、煮沸しない水道水に比べ、短時間で腐りやすくなります。
大人であれば、少々雑菌が増えてもお腹を壊すことはありませんが、内臓が未熟な赤ちゃんの場合にはその影響は小さくないでしょう。
2-3.ミネラル分や不純物が多いと、お腹を壊す
さきほど、「粉ミルクで使う水は水道水が適している」と紹介しましたが、この表現は「粉ミルクで使う水は【軟水】が適している」と言い換えることができます。
というのも、日本の水道水はほとんどが軟水で、明治のホームページでは
「※硬度(目安)120以下(できれば60以下)が望ましい。」
と、紹介されているからです。
とはいえ、水道水の硬度は都道府県によって大きく異なっているのが現実。
そして、目安となる「硬度60」を上回り、ミネラルを多く含む水道水の地域もあるんです。
赤ちゃんの消化器系は未熟なので、大人と同じようにミネラルを排泄することができません。
いくら水道水が推奨されているとはいえ、硬度が高い水道水で作ったミルクでは、お腹を壊したり下痢になってしまう可能性が高くなってしまうでしょう。
2-4.衛生上不安な貯水タンク
「水道法」によって厳しく管理されている水道水。
しかし、アパートやマンションなど貯水タンクが設置されている場合には、衛生管理が行き届いていない可能性を考慮しないといけないかもしれません。
貯水タンクの中でも、容量が大きいもの(10m3以上)は年1回の清掃や検査が義務付けられていますが、小さい貯水タンクでは努力義務でしかなかったりします。
これでは、貯水タンクの清掃を怠った結果、本来安全性が高い水道水が不衛生になる可能性も否定できません。
2-5.古い水道管
昭和50年台半ばまで、水道管として「鉛管」が使用されていました。
この鉛管を使った水道水では、水道水に溶け出した鉛の成分を赤ちゃんが体内に摂り入れてしまう危険性が指摘されています。
鉛を体内に摂り入れてしまうと、「鉛中毒」と呼ばれる中毒症が発生するリスクが増加します。
安全だと思って飲み続けていた水道水が、健康被害の原因になるなんて非常に恐ろしいことだと思いませんか。
厚生労働省の通知によって各地で水道用鉛管の撤去工事が進められていますが、地域によって撤去率に差があるため、知らず知らずのうちに鉛を摂取している可能性は否定できません。
また、老朽化しか水道管では、赤サビが水道水に溶け込んでいる危険性もあります。
3.水道水の危険性から赤ちゃんを守る方法
使う環境によって身体への影響が大きく変わってくる水道水。
何も対策をとらず知らないまま使い続け、後になって問題に気がついたとしても、赤ちゃんの健康は取り戻せません。
では、大事な赤ちゃんを健康被害から守るためには、どのようなことに注意すればよいのでしょう。
家庭で実践できる対策をピックアップしてみたので、チェックしてみてください。
3-1.ミネラルの少ない水を選ぼう
赤ちゃんの消化器系は未熟なため、水道水に含まれるミネラル分を排泄するのが得意ではありません。
また、水道水に含まれるミネラルは地域によって大きな差があるため、同じ粉ミルクでも赤ちゃんへの影響は地域によって異なります。
ミネラルの少ない水を選べば、お腹を壊したり下痢など、ミネラルによるリスクから赤ちゃんを守ることができます。
そして、大切な赤ちゃんの内蔵への負担を減らすことができます。
赤ちゃんは、泣き叫ぶことでしか、お腹の不調をあなたに伝えることができません。
ミネラルの少ない水を選んで、赤ちゃんを守ってあげましょう。
3-2.トリハロメタンが除去されている水を選ぼう
「サカザキ菌」や「サルモネラ菌」など、細菌から赤ちゃんを守るために必要な水道水の煮沸。
しかし、煮沸の時間や方法が不十分な場合、殺菌はできても発ガン性が疑われる「トリハロメタン」から、赤ちゃんを守ることはできません。
あらかじめトリハロメタンが除去されている水を使えば、発ガン性物質の恐怖から赤ちゃんを守ることができます。
そして、煮沸時間を短くすることができるため、電気代やガス代を節約することができます。
発ガン性が疑われる「トリハロメタン」は、直接目で見ることができません。
見えない危険から赤ちゃんを守るためには、煮沸以外でトリハロメタンがが除去できる方法を選ぶことも、重要なポイントといえるでしょう。
3-3.衛生的な環境なのか確認しよう
貯水タンクや水道管など、生活環境によって大きくかわる水道水の安全性。
しかも、水道水に溶け出してしまった鉛は、煮沸だけで完全に除去することができません。
自宅の水道管に鉛管が使われているのかについては、水道局などに問い合わせをすれば確認することができます。
また、貯水タンクの清掃頻度や清掃時期など、衛生管理状況については管理組合に確認することができます。
何も知らないまま水道水を飲み続けていては、赤ちゃんを健康被害から守ることはできません。
貯水タンクや水道管などの衛生管理が不十分な場合には、水道水を使って粉ミルクを作ることを控えることも必要でしょう。
3-4.湯冷ましを作り置きしない環境を整えよう
煮沸した水道水を冷まして使う「湯冷まし」は、短時間で粉ミルク作る方法として効果的。
とはいえ、煮沸した水道水は、塩素が抜け雑菌が繁殖しやすい環境になっているため、赤ちゃんを守るためには十分な衛生管理が必要です。
湯冷ましは、一度にたくさん作らず、その日のうちに使い切るようにしましょう。
また、作り置きする場合も、常温ではなく雑菌の繁殖を抑えることができる冷蔵庫での保存を心がけましょう。
とはいえ、煮沸して使う湯冷ましの衛生管理は、ホコリやゴミに注意したり清潔な容器を使うことを心がけたりなど、面倒なことが多いのも事実です。
このため、湯冷ましの衛生管理を面倒に感じる場合には、水道水をろ過したり、もともと雑菌が除去されている水を選ぶなど、育児の負担やストレスを減らす方法も検討しましょう。
4.粉ミルクにピッタリのお水セレクション
これまで紹介した情報を参考に、簡単に「水道水の危険性から赤ちゃんを守れるお水」をピックアッブしてみました。
ミルクを作る時間を短縮できたり、面倒な手間を省くことができるなど、安全性以外のメリットもたくさんあります。
また、あなたのライフスタイルや価値観によって、おすすめのお水は変わってきます。
便利で安全性の高いサービスを上手に利用して、大切な赤ちゃんを守ってあげてくださいね。
4-1.家族みんなで使いたいなら、使い放題の「クリンスイ」
有害物質やカルキを取り除く方法として人気の浄水器。
でも、浄水器の性能はピンキリでどれを選んだらいいのか分からないし、万が一カートリッジやメンテナンスを忘れてしまうと逆効果になってしまう可能性もあります。
でも、浄水器のレンタルサービス「クリンスイ」なら、すべておまかせで心配無用。
月額800円台で安全な水が使い放題のサービスとして、人気急上昇のサービスなんです。
クリンスイの浄水性能は、蛇口直結型の中で業界トップクラス。
発ガン性が疑われる「トリハロメタン」などの有害物質はもちろんのこと、カルキなどの不純物も取り除いてくれるので、安心して赤ちゃんの粉ミルクに使うことができます。
また、3ヶ月ごとにカートリッジを定期配送してくれたり、メンテナンスに必要な費用が無料になるなど、安心して使い続けられるサポートも充実。
これなら、浄水器でありがちな「ついついメンテナンスを忘れちゃって、あとになって後悔…」なんてトラベルも防ぐことができますよよね。
さらに、万が一故障した時には無償で修理してくれるなど、アフターサービスも充実。
はじめて浄水器を使うなら、「いきなり購入するより、まずは手軽で安心なレンタル」がおすすめです。
4-2.粉ミルクのお水として使いたいなら「アルピナウォーター」
ミルク作りの手間が劇的に楽になるウォーターサーバー。
でも、赤ちゃんの粉ミルク用として使うことを考えた場合、どのウォーターサーバーでもピッタリというわけではありません。
デリケートな赤ちゃんを守るためには、ミネラル分が少ないお水が一番。
しかし、ウォーターサーバーのお水の中には、軟水とはいえ、「ミネラルが多く含まれている天然水」や「人工的にミネラル分を添加してあるRO水」が少なくありません。
赤ちゃんの粉ミルク用としておすすめなのは、純水に近いお水として人気の「ピュアウォーター」
というのも、ピュアウォーターなら、ミネラル分がほとんど含まれていないため、栄養バランスを崩すことなくミルクを作ることができるからなんです。
そして、ピュアウォーターが使えるウォーターサーバーとして人気なのが「アルピナウォーター」
アルピナウォーターを使えば、ピュアウォーターの温水を直接哺乳瓶に入れてミルクを作ることができるので、泣いている赤ちゃんを待たせることもありません。
とくに、夜中にサッとミルクを作ることができるのは、ホントありがたいですよね。
さらに、 国際標準規格「ISO22000」取得や、第三者機関による放射性物質検査の実施など、品質管理体制もワンランク上。
アルピナウォーターなら、赤ちゃんの内蔵への負担とあなたのミルク作りの負担、両方をグンと楽にすることができますよ。
(※ご注意!ここで紹介している情報やデータは、2018年05月02日時点での独自による調査結果です。各データは、必ず公式サイトや運営会社発表のものと照合しご確認ください)