「ウォーターサーバーは、どこがいいですか?」
ウォーターサーバー選びに迷った挙句、こう質問してくる人に、ついつい私はこう言いたくなります。
「どこがいいではなくて、どれがいいではないですか」
ウォーターサーバーには、いろいろなデザインや機能があります。
いろいろなデザインや機能があるということは、あなたはあなたに合ったウォーターサーバーを選ぶことができるということです。
あなたに最適なウォーターサーバーは、おそらく私にとって最適なウォーターサーバーではありません。
私にとって最適なウォーターサーバーは、あなたにとって最適なウォーターサーバーではないでしょう。
つまり、ウォーターサーバーの選び方は人それぞれであり、選ぶポイントも人それぞれだということです。
とはいえ、ウォーターサーバー選びの機能的なポイントはそう多くはありません。
機能的な選び方のポイントさえおさえておけば、あとはあなたのセンスでデザインを選べばいいだけです。
では、ウォーターサーバーを選ぶ上で、機能的にはどのようなポイントがあげられるのでしょう。
今回はウォーターサーバーを選ぶポイントについて考えてみます。
設置場所で選ぶ
ウォーターサーバーの設置場所は、そのまま床に置く床置タイプと、テーブルなどの上に置く卓上タイプに、大きく分類することができます。
床置タイプと卓上タイプを比較すると、ほとんどメーカーのウォーターサーバーは、高さ寸法が大きく異なることを除けば、ほぼ同じと考えてよさそうです。
すでにウォーターサーバーの設置場所が決まっている方は、メーカーホームページを確認し、設置場所に適した寸法のウォーターサーバーを選びましょう。
ウォーターサーバーの設置場所がまだ決まっていない方は、まず、そのまま床に置くのかテーブルなどの上に置くのかについてイメージしてみましょう。
事前にテーブルのサイズを確認しておいたほうが、ウォーターサーバー選びには有利かもしれません。
(参考情報:どこに置くかで選ぶウォーターサーバー)
ボトルの種類で選ぶ
ウォーターサーバーで使われているボトルには、ワンウェイタイプとリターナブルタイプがあります。
(参考情報:ミネラルウォーターのワンウェイボトルとガロンボトルを比較)
メーカーによっては、どちらか一方のボトルしか取り扱っていない場合もあるため、注意が必要です。
水の種類で選ぶ
ウォーターサーバーで使われている水の種類は、ミネラル成分豊富な天然水と、不純物をろ過したRO水に大きく分類することができます。
水の種類は、契約内容によって契約期間内でも変えることができる場合と、できない場合があります。
また、どちらか一方の水しか取り扱っていないメーカーもあります。
いろいろな水を飲み比べ、飲み続ける水が決まっている場合を除き、天然水、RO水の切り替えがいつでも出来た方が使い勝手がいいはずです。
また、しばらく飲み続けて身体に合わないと感じたり、不味いと感じた場合、水を切り替えることができないデメリットは計り知れません。
水の種類でウォーターサーバーを選ぶ時には、水の性能だけでなく、取り扱っている水の種類や契約途中でも変更の可否についても注意するようにしましょう。
(参考情報:水の種類で選ぶウォーターサーバー)
価格で選ぶ
ウォーターサーバーの価格は、水の値段だけでは決まりません。
なぜならば、ウォーターサーバーの設置料やレンタル料、タンクの配送料、メンテナンス料、解約手数料など、長期にわたって使うことを前提としたいろいろな費用が必要になるからです。
ウォーターサーバーを価格で選ぶ時には、契約期間を対象にしたすべてのトータル費用で比較しましょう。
環境により、水の使用量は大きく変化するため、事前にトータル費用を完璧に予測することは難しいかもしれませんが、必要となる費用が事前に分かっていれば、長期的に不利となるウォーターサーバーを誤って選ぶことはまずありません。
また、期間によって契約内容や料金が変わる場合もあるので、長期間使い続ける自信がなければ、短期的には割高でも、解約手数料や違約金などが必要ないプランを選ぶのもひとつの方法です。
メンテナンス方法で選ぶ
ウォーターサーバーは、使い続けることで内部に雑菌が繁殖する可能性が高くなります。
また、パーツにも有効期限があり、定期的な交換やメンテナンスが必要です。
メンテナンスについては、あなたご自身が行う作業、あなたご自身では行うことができない作業に分類することができ、あなたご自身では行うことができない作業については、別途費用が必要になる場合があります。
また、あなたご自身が行う作業についても、ウォーターサーバーの設計によって、作業のやりやすさやメンテナンス期間が大きくことなるため、事前に確認しておいた方がよいでしょう。
ただし、ホームページなどの情報だけで、メンテナンス方法について確認することは、あまりおすすめできません。
メーカーや代理店など、実際にウォーターサーバーを目の前にし、触ってメンテナンス方法を体験してみる方がより確実でしょう。
(参考情報:メンテナンス法で選ぶウォーターサーバー)
そもそもウォーターサーバーでいいのか
なぜ、ウォーターサーバーを選んだのかについて考えてみましょう。
ウォーターサーバー以外でも、ペットボトル、浄水器、水道水などいろいろな選択肢があります。
あなたの目的を満たすための方法はウォーターサーバーかもしれませんが、もしかしたら、浄水器の方がより適した方法かもしれません。
もしかしたら、ウォーターサーバーなど設置しなくても、ペットボトルで十分なのかもしれません。
ウォーターサーバーという範囲だけでなく、もう少し広い視野であなたの目的を再確認してみることも重要です。
(参考情報:ウォーターサーバーを他の水と比較してみた)
それでもウォーターサーバー選びに迷ったら
たとえば、専門知識が豊富なスタッフが、あなたの要望を考慮した上で、あるウォーターサーバーを提案したとしましょう。
「このウォーターサーバーはどうですか?」と聞かれた時、あなたははっきりとイエスノーを答えることができますか。
判断できなければ、あなたは迷っています。
迷っているということは、後悔する可能性があるということです。
自分で答えを出せない時は、信頼出来る人を頼るのもひとつの方法です。
信頼出来る人は、あなたにとって大きな財産です。