ウォーターサーバーの安全性といえば、水の安全性ばかりに注目していませんか。
もちろん、水の安全性は最も重要な要素ではありますが、ウォーターサーバーを長く使えば使うほど、当初は考えられなかったような危険に見舞われる場合もあります。
特に、小さなお子さんがいるご家庭で、これからウォーターサーバーを使おうとお考えの方であれば、ごれからご紹介する危険性は、ウォーターサーバー選びのポイントにもなるはずです。
今回は、ウォーターサーバーの安全性を確認するポイントについてご紹介します。
チャイルドロックによる安全対策
小さなお子さんのいるご家庭では、ウォーターサーバーにチャイルドロックをつけることが当たり前となっています。
チャイルドロックとは、子供が誤ってウォーターサーバーの水を出さないように工夫された機能で、一定の効果がありますが、チャイルドロックがあるからといって万全の安全対策かといえば、決してそうではありません。
たとえば、押すはずのコックを手前に引いてお湯を出したり、メーカーの想定する使用方法でコックを操作した場合、チャイルドロックの効果はなくなり、熱湯がお子さんの手にかかり、やけどをする可能性があります。
また、ウォーターサーバーによっては、温水コックにのみチャイルドロックが設置され冷水コックにはチャイルドロックが設置されていないタイプもあります。
このようなケースでは、いたずらなどによるウォーターサーバーの使用を防ぐことはできません。
チャイルドロックによるウォーターサーバー安全性の確保は補助的なものでしかありません。
本質的には、使う人への教育や指導が安全性を高める最も有効な手段といえるでしょう
ウォーターサーバー本体の衛生管理
ボトルの中に入っている水の衛生対策はきちんと行われているにもかかわらず、異物が混入していた、下痢をしたなどの衛生上の問題が発生することがあります。
この最大の原因は、配管等に一般細菌が付着して断続的に汚染している状態となっていることが考えられます。
どれだけ安全性の高い水を使っていても、ウォーターサーバー本体が汚れていては、高い安全性を確保することはできません。
たとえ、ウォーターサーバー内部だとしても、水の通り道は常に雑菌に侵される可能性があり、長期間メンテナンスや洗浄をしなければ、徐々に汚染は進行していくのです。
ウォーターサーバーの構造によって、メンテナンス方法は異なり、メンテナンスのやりやすさも違います。
しかし、ウォーターサーバーを使い続ける上では、メンテナンスや洗浄は必要不可欠です。
ウォーターサーバーの安全性に注目するのであれば、水の安全性はもちろん、水が触れる場所に対するメンテナンスや洗浄方法についても注目が必要でしょう。
ウォーターサーバー本体に潜む危険性
ウォーターサーバーの背面には、排熱用の金網が取り付けられています。
この金網に触れることで、手を切った事例が過去に報告されています。
また、電気を必要とするウォーターサーバーにおいては、背面に冷水用のコンプレッサーと温水用のヒーターが取り付けられています。
ウォーターサーバーの稼働中、この部分に手を触れることによって、熱によるやけどの恐れがあるのです。
そして、ウォーターサーバーの形状は縦長です。
このため、万が一地震などが起こった場合、転倒し近くにいた人がケガをする可能性が考えられます。
ウォーターサーバーは、タンクが空の状態よりも満水時の方が倒れやすいといわれています。
そして、タンクの位置が上よりも下の方が、重心が低くなり安定性が高いと考えられています。
転倒による危険性を防止したければ、ウォーターサーバーのタンクの位置について考慮するのはもちろん、転倒防止用ワイヤーの設置も積極的に行うようにしましょう。