ウォーターサーバーはお湯を使うことができ、お湯の温度は80~90℃であることが一般的です。
そして、中には温度調整機能を備えているスグレモノもあります。
ウォーターサーバーには温水機能が備わっているため、電気ポットの代わりとして使うことが考えている方も多いはずです
しかし、ウォーターサーバーはそのまま電気ポットの代わりになるわけではありません。
なぜならば、電気ポットには電気ポットのメリットがあり、ウォーターサーバーの温水機能には温水機能のよいところがあるからです。
ウォーターサーバーと電気ポットを比較した場合、一概にどちらの方が優れていると言い切ることはできません。
つまり、ウォーターサーバーの温水機能と電気ポットの違いを理解した上で、どちらがあなたに適しているのかを見極めることが重要だということです。
では、ウォーターサーバーと電気ポットと比較した場合、どのような違いがあるのでしょう。
今回は、ウォーターサーバーでお湯を使うことについて考えてみます。
割高なお湯、割安なお湯
ウォーターサーバーでお湯を使う場合、ボトルの水を使うことが前提条件です。
これに対し、電気ポットでお湯を使う場合、どの水を使うのかはあなたが選ぶことができます。
ご家庭で使うすべてのお湯(飲み水)をミネラルウォーターに切り替えたいのであれば、ウォーターサーバーは最適です。
しかし、赤ちゃんのミルク用など、ミネラルウォーターを目的を限定して使うのであれば、ウォーターサーバーは必ずしも最適な方法とはいえません。
なぜならば、無駄にウォーターサーバーを使う可能性があるからです。
ウォーターサーバーでお湯を使うことを前提とした場合、赤ちゃん以外のご家族がコーヒーやお茶を飲もうとした場合でも、ウォーターサーバーを使うことになります。
ウォーターサーバーに必要な費用は、水道水に比べ割高です。
つまり、ウォーターサーバーを使うことにより、いままで水道水でまかなっていた水の料金についても割高なウォーターサーバーの料金が適用されることになり、無駄な費用が発生するのです。
目的を限定してミネラルウォーターを使いたい場合には、少し手間がかかりますが、ペットボトル入りのミネラルウォーターを購入し、その都度ヤカンでお湯を沸かす方法を検討するのもひとつの方法です。
もちろん、お湯として使う割合が、水道水よりもミネラルウォーターの方が高ければ、ウォーターサーバーを設置し、ミネラルウォーターのお湯を常用とした上で、水道水をその都度熱湯にする方法でもOKです。
お湯を使うことを前提にウォーターサーバーを選ぶ時には、ミネラルウォーターと水道水を併用する可能性やその割合について、事前に確認するようにしましょう。
消費電力よりも節電機能を比較しよう
ウォーターサーバーと電気ポット、それぞれの電気代については、一般的にはほとんど同じようなものだと考えてよさそうです。
しかし、節電に対応できるように、いろいろな機能を備わっているウォーターサーバーや電気ポットもあります。
ウォーターサーバーは、たとえ冷水のみを使用する場合でも、電源を入れ続けておくことが前提条件です。
なぜならば、電源を切ってしまうと、適切な温度調整が行われず、雑菌の繁殖を抑えることができないからです。
このため、ウォーターサーバーでは、長時間使うことのない夜間などに、エコモードと呼ばれる消費電力を抑えることによって電気代を抑えることを実現しています。
一方、電気ポットにおいては、電気で沸かして魔法瓶で保温するタイプのものを選ぶことによって、電気代を節約することができます。
お湯を使うことを前提として、ウォーターサーバーと電気ポットの電気代を比較することは、あまり意味がありません。
ウォーターサーバーと電気ポットを比較するよりも、気になったウォーターサーバーや電気ポットがどのような節電機能が備わっているかを確認することの方が、より重要でしょう。