ミネラルウォーターには、バナジウム天然水と呼ばれるものがあります。
テレビCMなどを見ると、何となく身体によいイメージがありますが、実際のところバナジウムにどのような効果があるのか、あなたはご存知でしょうか。
イメージでミネラルウォーターを選ぶことは、間違ったミネラルウォーターの選び方だとであれば、イメージだけでなく、実際にどのミネラルウォーターにどんな効果が期待できるのかを知識として蓄えた上で、目的にあったミネラルウォーターを選ぶべきです。
なぜならば、情報弱者はイメージや雰囲気に惑わされ、都合のいいように操られてしまう可能性があるからです。
バナジウム天然水は、はたして、あなたの目的を満たすことができるミネラルウォーターでしょうか。
これだけご紹介する内容が、少しでもあなたのミネラルウォーター選びのヒントになれば幸いです。
バナジウムは、富士山周辺のミネラルウォーター
バナジウムとは、ナトリウムやカルシウムなどと同じミネラル成分のひとつで、野菜などにも含まれ、自然界では量の少ない元素として知られています。
バナジウムは、玄武岩層と呼ばれる地層を通り透けてきた水に多く含まれると言われ、日本では富士山周辺などの限られた地域でしか、採水することができず、採水されたバナジウムウォーターは、ペットボトルやウォーターサーバーとして販売されています。
バナジウムは、血糖値を下げる効果があるという論文が発表されたことによって、一気に注目が集まりました。
また、身体の代謝を促進したり、コレストロールの抑制効果があるとする見方もあることから、可能性を秘めたミネラル成分として、今後も調査結果にも注目したいところです。
とはいえ、バナジウムは、過剰摂取により中毒症を起こすことが多く、中には一般的な摂取の場合でも人によっては拒否反応などの症状が出る場合もあります。
バナジウムは、その特徴から糖尿病患者などに強く支持されているミネラル成分ですが、治療を目的としたバナジウムの摂取は、医師の診断や処方が必要不可欠といえるでしょう。
ミネラルウォーターのバナジウム含有量
バナジウム入りミネラルウォーターに含まれるバナジウムの量は、血糖値を下げる効果という意味においては、非常に微量です。
なぜならば、血糖値を下げる効果があるという論文に書かれている摂取量と比較し、ミネラルウォーターに含まれているバナジウム含有量は、非常に微量だからです。
バナジウムが血糖値の変化に影響を及ぼすには、前提条件があります。
また、ミネラルウォーターに含まれているバナジウムの量にも、前提条件があります。
バナジウムが血糖値の変化に影響を及ぼすことと、ミネラルウォーターに含まれているバナジウムの量を関連づけるためには、いったいどれだけのミネラルウォーターを飲めばいいのでしょう。
気になる方は、一度ミネラルウォーターやウォーターサーバーのメーカーに問い合わせてみるといいかもしれません。
血糖値が下がることを期待して、バナジウム入りのミネラルウォーターを飲むことが、どれだけ都合のよい話なのかが分かるはずです。
ミネラルウォーターに含まれるミネラル成分は、食品と比較し非常に微量です。
つまり、ミネラル成分の摂取を目的とするのであれば、食品で摂取する方が、賢く有効な方法だということです。
ミネラルウォーターは、魔法の水ではありません。
ミネラルウォーターは、病気を治療することを目的とした水ではありません。
ミネラルウォーターの主な目的は水分補給することです。
つまり、ミネラルウォーターに含まれるミネラル成分は、水分補給する上での付加価値に過ぎないということです。