ミネラルウォーターの種類によって、同じお茶でも味は大きく違ってきます。
また、お茶の種類によっても、適したミネラルウォーターは異なります。
つまり、お茶とミネラルウォーターには相性があり、相性のよい組み合わせでお茶を入れることによって、より美味しくお茶をいただくことができるわけです。
今回は、お茶とミネラルウォーターの相性についてご紹介します。
茶葉の種類によって、ミネラルウォーターを使い分けましょう
一般的に出回っているお茶の種類は、緑茶、紅茶、中国茶の3種類です。
そして、お茶の旨味はミネラルウォーターの硬度が高くなるほど抽出されにくくなり、逆に硬度が低くなるほど香りが出にくいという特徴をもっています。
お茶の旨味を最大限に引き出したい緑茶の場合、硬度が50mg/l程度の軟水が最適です。
お茶に含まれる旨味成分であるグルタミン酸や甘味成分であるテアニンはミネラルウォーターの硬度に敏感なため、クセの少ない軟水を使うことにより、お茶の旨味を楽しむことができるでしょう。
一方、紅茶や中国茶の場合には、硬度が50~100mg/l程度のミネラル成分の多い軟水が最適です。
なぜならば、紅茶や中国茶は緑茶に比べ香りを楽し見たい方多く、硬度が低すぎるミネラルウォーターでは充分に香りを楽しむことができないからです。
紅茶では、硬度が低いミネラルウォーターを使うと色が淡く味が強くなり、逆に硬度が高いミネラルウォーターを使うと色が濃くまろやかな味わいになります。
渋味の強い茶葉には硬水、渋味を楽しみたい茶葉には軟水など茶葉の特徴に合わせ、相性のよい硬度のミネラルウォーターを選ぶこともひとつの目安となるでしょう。
硬度だけでなく、温度にもこだわりましょう
また、お茶の味か香りにこだわるのであれば、ミネラルウォーターの硬度だけでなくお茶をいれる温度にもこだわりましょう。
一般的に緑茶の場合には80℃前後の温度が旨味や美味しさを最大限に引き出すことができるといわれています。
一方、紅茶や中国茶の場合、100℃の熱湯が香りや渋みの成分を引き出すといるため、お茶の種類によって温度を上手く使い分けましょう。