運動で汗をかいた時には、ミネラル成分を含むミネラルウォーターによる水分補給が効果的です。
なぜならば、汗をかくことによって、塩分やカルシウムなどのミネラル成分が水分と一緒に失われるからです。
以前は、運動中は水分補給しないほうがよいという考え方がありましたが、現在では運動中や運動後は、普段よりもこまめに水分補給をする方がよいと考えられています。
つまり、失われた水分やミネラル成分は、すみやかに補給するのか基本ということです。
運動によって失われた水分とミネラル成分を、まとめて補給することができるのが、ミネラル成分を含むミネラルウォーターです。
では、運動した時どのようにミネラルウォーターを飲むのが、最も効果的なのでしょう。
今回は、運動した時のミネラルウォーターによる水分補給法について考えてみます。
運動中の水分補給の目安とは
長時間運動を続けることにより、身体の水分が大量に失われると、熱によるけいれんや熱中症になる可能性があります。
熱によるけいれんや熱中症を防ぐためには、30分に1回水分補給するのがひとつの目安となります。
とはいえ、激しい運動の場合には15分に1回、ウォーキングなど軽めの運動の場合には1時間に1回など、運動の種類や負荷の大きさに応じて水分補給の回数を変化させる臨機応変な対応も、実際には必要です。
こまめに水分補給することは、運動時の水分補給方法としては適切ですが、一度にまとめて大量の水分補給をすることは逆効果になる可能性があります。
なぜならば、一度にまとめて大量の水分補給をすると、腎臓への負担となったり、身体がむくんだりすることがあるからです。
人の身体が一度の処理できる水の量に限界があります。
運動時の水分補給は、汗をかく度、少しづつこまめに補給するよう心がけましょう。
激しい運動時には、水分と電解質の補給を
ハードな運動を続け、大量の汗をかき続けた場合には、ミネラルウォーターよりもスポーツドリンクの方が有効な場合もあります。
なぜならば、大量の発汗した場合には、水分と一緒に電解質も身体の外に排出されてしまうからです。
電解質とは、ナトリウムやカリウム、カルシウムなどのイオン物質のことです。
このイオン物質の補給に適しているのが、スポーツドリンクなのです。
人の身体の機能は、電解質によって調整されています。
このため、電解質が不足した状態で水分だけを補給すると、身体は電解質濃度が低下した状態だと判断し、せっかく補給した水分を尿や汗によって排出しようとしてしまいます。
つまり、水だけによる水分補給は、結果的に水分補給にはならないばかりではなく、不足している水分をさらに排出してしまう恐れもあるということです。
失った電解質は、何らかの形で補充しなければ、身体を正常な状態に戻すことが難しくなります。
そして、スポーツドリンクは、人間の体液に近い電解質を持っており、ミネラル成分もバランスよく配合されています。
つまり、スポーツドリンクは、水分と同時に電解質も補給することができるので、水分を身体に摂り入れるだけでなく、効果的に吸収することが可能なのです。
ただし、スポーツドリンクは糖分を多く含んでいたり、カロリーが高めです。
また、身体の状態によっては、電解質を補う必要が無いケースもあります。
ミネラルウォーターは水分補給、スポーツドリンクは水分プラス電解質の補給が目的です。
状況に応じてスポーツドリンクとミネラルウォーターを使い分けて飲んだり、スポーツドリンクをミネラルウォーターで薄めて飲むことも必要でしょう。