ミネラルウォーターは自作することができます。
とはいえ、自分で作るといっても、何か特別なことをするわけではありません。
なぜならば、井戸水や地下水を汲み上げるだけでも、成分さえきちんとしていれば、その水はミネラルウォーターと呼ぶことができるからです。
ただし、井戸水や地下水だからといって、何でもよいというわけではありません。
井戸水や地下水は水源が汚染されている可能性があり、安全性が確保できなければ身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
では、ミネラルウォーターを自作する場合には、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
今回はミネラルウォーターの自作について、ご紹介します。
井戸水でミネラルウォーターを自作する危険性
現在、水道水については50項目を超える検査、ミネラルウォーターについては18項目を超える検査が行わるよう、法律で定められています。
しかし、個人的に使っているような井戸水については、自主的でない限り水質検査は行われません。
井戸水は、昔から飲み続けているから、以前検査したことがあるからといって安全であるとは限りません。
なぜならば、井戸水の水源はどのように繋がっているのか特定することが非常に困難であり、周辺環境の変化により、ある日突然水質が大きく変化する可能性があるからです。
1985年に環境省が選んだ名水百選と呼ばれるような湧き水だとしても、条件はまったく同じです。
井戸水を使ってミネラルウォーターを自作する際には、検査機関で定期的に水質検査が行われている水源の水を使うようにしましょう。
水道水によるミネラルウォーターの自作方法
安全性の高いミネラルウォーターを自分で作りたいのであれば、井戸水ではなく50項目を超える水質検査が行われている水道水を使うのもひとつの方法です。
きれいに洗浄した備長炭や竹炭を水道水の中に一晩入れておくと、水道水に含まれる塩素を除去する効果が期待できるほか、水垢を取り除いたり、脱臭効果も期待できます。
また、備長炭や竹炭はミネラル成分を含んでいるため、ミネラル成分が水道水に溶け込むことによって、まろやかで飲みやすい水に変化します。
また、水道水を10分以上煮沸したり、水道水の中にレモン汁などもビタミンCを入れることにより、トリハロメタンをはじめとする塩素化合物の除去が可能になります。
ただし、塩素化合物を除去した水道水は雑菌が繁殖しやすいため、腐敗スピードが速くなります。
常温での保管は避け、早めに使い切るように心がけましょう。