ミネラルウォーターに添加物は含まれています。
なぜならば、ミネラルウォーターの中には、ミネラル成分を調整してあるものがあるからです。
ただし、ナチュラルウォーターと呼ばれるミネラルウォーターにおいては、添加物は含まれていません。
なぜならば、ナチュラルウォーターは、沈殿及び加熱殺菌以外の物理的・科学的処理を行うことを、農林水産省が作成した「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」によって禁じられているからです。
また、ヨーロッパで製造されたミネラルウォーターについては、添加物に対する考え方や規格が日本で製造されたミネラルウォーターとは異なるため注意が必要です。
今回は、ミネラルウォーターの添加物についてご紹介します。
ミネラルウォーターの添加物は悪者?
添加物と聞くと、あまり身体によくないイメージを持つかもしれませんが、ミネラルウォーターの場合には、必ずしもそうとは言い切れません。
なぜならば、ミネラルウォーターの添加物には身体に必要なミネラル成分も含まれており、ミネラル成分を添加物として調整することによって、ミネラルウォーターが美味しくなったり、飲みやすくなるからです。
たとえば、水深200メートルより深い海水を使って作られている海洋深層水は、採水されたままの状態では、塩っ辛くて飲料水としては適していません。
このため、逆浸透膜を使い一度ミネラル成分を取り除いたあと、塩分を調整し再びミネラル成分を添加する方法がとられています。
また、通常の水に含まれている酸素量をはるかに上回る酸素を詰め込んだ酸素水と呼ばれている機能水も、酸素を添加していると考えることができます。
水道水に含まれていることが法律で義務付けられている塩素など、水の長期保存や安全性を高めるために添加させる物質は身体に有益とは言えませんが、ミネラルウォーターの添加物の中には、身体に有益となる効果を目的としたものがあることも覚えておきましょう。
ヨーロッパのミネラルウォーターは無添加
添加物による影響を最小限に抑えたければ、ヨーロッパで製造されたミネラルウォーターを選ぶのも有効な方法のひとつです。
なぜならば、ヨーロッパで製造させたミネラルウォーターの多くが、水源から採取した水をそのままボトリングされているため、添加物が含まれていないと考えることができるからです。
水源から採取した水をそのままボトリングされているということは、殺菌処理が行われていないため、安全性について不安に感じるかもしれません。
しかし、ヨーロッパのミネラルウォーターの水源は、EUのミネラルウォーター規準により、水源はもちろん水源周辺の環境についても厳しく管理や保全が行われているため、無殺菌でも安心して飲むことができると考えられています。
また、ヨーロッパでは、昔から生水を飲むことが習慣となっており、殺菌処理されていない生きた水でなければ、身体によい影響を与えることができないという考え方も根強いことから、添加物を含まず殺菌処理されていないミネラルウォーターが選ばれる大きな理由になっています。
添加物が含まれているということは、人間によって加工されているということです。
人間による加工が行われていないミネラルウォーターという意味において、ヨーロッパのミネラルウォーターは日本のミネラルウォーターより優れていると考えることができるでしょう。